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カバー工法 スーパーガルテクトF
2024.05.17更新
寝屋川市、枚方市、交野市で年間150棟ペースで外壁塗装や屋根塗装、またウレタン防水工事、FRP防水工事、屋根の葺き替えやカバー工法、また雨漏りの調査や雨漏りの修繕工事を行っている株式会社ジェイエスシーの大町と言います。
本日は会社のすぐ近所で屋根のカバー工法をしてますので、ブログを書いてみます。
まずカバー工法とは既存の屋根を残したまま新たに防水シートを取り付けて新たに屋根を乗せる工事方法の事です。
さてどんな場合にカバー工法を提案するのか?
①雨漏りしている場合
②費用を少しでも抑えたい場合
③デザイン性を上げたい場合
④今後のリフォーム費用を抑えていきたい場合
⑤塗装が出来ない屋根の場合
です。
そして今回は⑤の塗装が出来ない屋根でした。
正確に言うとニチハのパミールAという商品でした。
スレートやカラーベストと仕様書に書かれている場合が多いのですがパミールは塗装が出来ません。
パミールの説明
パミールとは、アスベストの規制に伴い、アスベストを含まない建材として、ニチハが1996年~2008年まで製造していた屋根葺材です。 当時施工されたものが、今メンテナンス時期に入っていますが、実はパミールは塗装できません。 一見するとカラーベストの屋根と区別がつきにくいため、誤って認識し施工すると大変なことになります。
カバー工法の前にも高圧洗浄は行います。
普通のカラーベストのように見えますがこれはパミールです。
先端のほうからミルフィーユようにボロボロに剥がれてきます。
そもそも何故ニチハという大企業がこんな商品を作ったのか?
答えはアスベストが全面的に禁止になってノンアスベスト商品になったからです。
そもそもアスベストは健康被害を及ぼすと言われたのはまだ最近の話で昔は当たり前に使われていました。
私が世の中に出た35年ほど前はアスベストだらけの工事現場で体中がかゆくてしかたなかった事を思い出します。
今考えると恐ろしい事です。
防塵マスクすらしてない状況でアスベストの粉塵だらけの現場は日本中にありました。
そもそもアスベストって何のために使われていたのか?
ズバリ商品の強度を上げる為です。
それを取り除いたのですから強度が劇的に落ちてしまいました。
パミールはその代表的な商品だったのです。
現在ではコンクリートに繊維を加えて強度を増した商品が使われていますがアスベストの強度までは達していないのが現実です。
まず棟板金と貫板を外します。
防水シートを貼り付けます。
防水シートは自着タイプのものを使います。
重なりの部分から毛細管現象で雨漏りする事があるので
ローラーによる圧着も重要な工程です。
軒先から(下のほうから)順番に張り付けていきます。
沢山の細かい作業はありますが雨漏りしないように、
また台風でも飛ばされないように経験と技術を駆使します。
後は屋根裏に溜まった夏場の熱い空気を排出するように
換気棟というものを細工して取り付けます。
トップライト周りは特別な加工が必要です。
これで安心してくらしていける屋根のカバー工法が完成です。
今回はアイジー工業さんのスーパーガルテクトFで工事してみました。
執筆者株式会社ジェイエスシー
代表取締役 大町武司
【経歴】中学校卒業後、大工や塗装の職人として建築業界に携わる。20歳で起業しハウスメーカーの下請けとして独立し、株式会社ジェイエスシー((J)住宅・(S)性能・(C)調査の略)を創業。寝屋川市、枚方市、交野市と周辺地域で年間150棟の塗装工事を施工。雨漏り解決の国内最大組織一般社団法人 雨もり119 関西ブロック長に就任や大阪府職業能力開発協会より「技能検定委員」 委嘱される(※技能検定委員=塗装資格の審査員)経歴を持つ。また一般社団法人 雨漏り鑑定士協会の理事を務める。
また、FMひらかた「行列のできる塗り替え相談室」を始めて悪徳業者を排除する運動を呼びかける。そのほかNHKなどのメディアでも多数出演し新聞や雑誌にも掲載されている。
受賞経歴
保有資格
- 住宅性能評価士
- 有機溶剤作業主任技能者
- 足場の組立て等作業主任者
- 既存木造住宅の耐震診断改修講習修了証
- 雨漏り鑑定士
- バルペイントマイスター
- ドローン操縦士回転翼3級
- ハナコレマイスター
- 外壁診断士
- 1級大工技能士
- 1級建築塗装技能士
- 2級建築塗装技能士
- 1級施工管理技士
- 小型車輛系建機免状
- 危険物取扱免状
- ITC国際ライセンス レベル1 サーモグラフィーテクニカルコース修了